フォルツァ350は、2021年の新型モデルとして、2020年10月に発表された。そのシリーズ名の通り、ホンダのスポーツスクーターのフォルツァ・シリーズの一員で、既存のフォルツァ300がモデルチェンジを受けるかたちで登場した、発展的後継モデルだった。「300」では279ccだった排気量は、329.6cc(水冷単気筒OHC)に拡大され、環境性能を求めたeSP+エンジンとして採用されていた。この、ユーロ5に準拠したエンジンによって、WMTCモードでの燃料消費率は、リッターあたり30kmを達成。左グリップのスイッチで上下する電動スクリーン(40ミリ)、スマートキー、USB充電ソケット(フロントグローブボックス内)などを備えていた。なお、2020年当時、日本で販売されていたフォルツァ250は、前身のフォルツァ300の排気量(シリンダーボア径)を縮小して、日本の軽二輪規格としたもの。ベースモデルの変更に伴って、フォルツァ250のモデルチェンジも期待され、のちに日本でも新型のフォルツァ(250)として発売された。2023年モデルでデザイン、メーター表示などの仕様変更を受けた。2025年モデルからは、5インチサイズのフルカラーの液晶メーターを採用した。※フォルツァ350は海外市場専用モデル