KTM790アドベンチャーは、2018年のEICMA(ミラノショー)で発表された新型トラベルモデル。前年に登場した790デュークと同じ、排気量799ccの水冷並列2気筒LC8cエンジンを搭載したミドルクラスアドベンチャーだった。KTMのトラベルモデルに「R」バージョンが設定され、比較的舗装路向きの「Rなし」と、悪路走行に徹した「R」というキャラクター設定がなされたのは、この新型モデルでも同様ながら、790アドベンチャーはロード向きタイヤにフロントダウンフェンダーを組み合わせたのに対し、790アドベンチャーRにはブロックパターンタイヤにアップフェンダーがセットされており、他のトラベルモデル以上に外観仕様上の差異が設定されていた。それ以外にもシート形状やサスペンションの仕様なども異なっていた。Rなしの790アドベンチャーは、舗装路+ダート走行に対応した、(道があれば)路面状態を選ばないトラベルエンデューロモデルだった。