KLX230シェルパは、2025年モデルで新発売されたオフロードトレールだった。ベースは、同じ年にマイナーチェンジを受けたKLX230シリーズのうち、若干シートが低めのKLX230Sだった。なお「シェルパ」を名乗るカワサキ車は、1997年から2007年まで販売されていたスーパーシェルパ以来のもの。ヒマラヤ山麓に住むシェルパ族は、国内外からの登山客のために、案内や、大きな荷物運搬を行う頼りがいのある存在。そのシェルパ族のイメージに沿って、ハンドガードが標準装備され、エンジン下にはアルミ製のスキッドプレートが追加されるなど、頑強なアウトドアギアを思わせる装備やルックスが与えられていた。ルックスという面では、2025年モデルのKLX230シリーズ4モデルの中で、唯一ヘッドライトカバーが上下分割式となり、ガードバーを備えていたのも特徴。空冷4スト単気筒OHC2バルブの232ccエンジンや、6速ミッション、ブレーキやホイール/タイヤは、KLX230/Sと共通、サスペンションは、KLX230Sと共通だった。また、「シェルパ」らしく、多くの荷物を運搬するための大型リアキャリアなどのアクセサリーも豊富だった。