Z500は、2023年11月に開催されたEICMA(ミラノショー)において発表された新型スポーツモデルだった。ネイキッド(ストリートファイター)モデルのZ500と同時に、フルフェアリングのニンジャ500も発表された。両車は基本構成を同じくしており、排気量451ccの並列2気筒DOHC4バルブエンジンを、トレリスフレームに搭載。前後シングルディスクのブレーキ、正立式のフロントフォークを備えていた。エンジンの最高出力は33.4kWとなっており、これは35kW以下の制限のあった欧州A2ライセンスユーザー向けであることを示していた。A2免許向けという点では、Z400/ニンジャ400(欧州向け)の後継モデルであるともいえた(両車とも2023年モデルが最終仕様)。なお、標準仕様とSE仕様がラインナップされ、標準仕様はメーターがLCDディスプレイ、SE仕様では全面TFTフルカラーディスプレイが採用されていた。この時代のZシリーズ共通の「Sugimi(凄み)」は、新型Z500でも採用され、アグレッシブなZらしいスタイルとなっていた。※日本未発表モデル