プリマベーラS150は、プリマベーラ150(Sなし)に対し、スポーツマインドを感じさせるディティールを加えたバリエーションモデルだった。1968年に初代モデルが登場して以来、ベスパのスモールボディレンジを象徴する存在となっているのがプリマベーラ・シリーズは、1982年まで生産が続けられたベスパ史に残るヒットモデルだった。その名を継承して、2014年モデルで再登場した新生プリマベーラ・シリーズに設定された「S」は、標準モデルではクロームメッキ処理だったカウル端のモールやフェンダー上のクレスト(飾り)をグレーメタリック塗装に仕上げ、前後のホイールリムにダイヤモンドホワイト加工を施したところがポイントだった。搭載するエンジンは、155cc空冷4スト単気筒3バルブユニットで、フューエルインジェクションを組み合わせ、クリーンな燃焼を実現していた。前輪にABS(アンチロックブレーキ)を装備。