シャドウ・アメリカンクラシックエディションは、ホンダがアメリカで生産する大排気量クルーザーを日本市場に輸入するかたちで、1995年3月に発売された。車両のコンセプト立案も、デザインも、生産も、一貫してアメリカで行われた、「ホンダ製のメイド・イン・USA」モデルだった。「アメリカンクラシック」を名乗るだけに、装飾的な立体エンブレムはじめ、ティアドロップ型の燃料タンク、ディープな前後フェンダー、葉巻型の2本出しマフラー、馬の鞍を思わせる幅広のシートなど、アメリカの伝統的スタイルを強く意識した意匠でまとめられていた。エンジンは、排気量1,099ccの水冷挟角45°V型2気筒SOHC3バルブユニットで、シリンダーあたり2本の点火プラグを持つデュアルスパークを採用。水冷ながら、放熱フィンを持つところなども、クラシックなスタイルのポイントだった。5速ミッション、シャフトドライブ式を採り、ブレーキは前後とも油圧ディスク式。アメリカンクラシックエディションの頭文字から、シャドウA.C.E.(エース)とされることもあるため、併記した。