のちに「ドリームCB750フォア」という金字塔モデルを登場させる、ホンダ・ドリームの中で、初めてスポーツモデルとして登場したのが、1958年(昭和33年)発売のドリームCS71だった。ホンダ・ドリームD型の発売(1949年)から10年にして、スポーツバイクをラインナップすることになったことになる。実用モデルのC71をベースに、アップマフラー(当時は未舗装路が多かった)やダブルシートを備えていた。エンジンは、247ccの空冷4スト並列2気筒OHCユニットで、スポーツモデルらしく、8,400回転時に20psの最高出力を発揮。車重は158kgで、最高速度は135km/hという設定だった。当時の車両価格は18万2千円。