Ninja e-1は、2023年9月14日に海外市場向けとして発表された、電動モーターサイクルだった。同時に、ネイキッドタイプのZ e-1も発表され、ガソリンエンジン車と同様に、同じプラットフォームを用いた姉妹モデルということが、外観や各部の仕様などから伺えた。開発コンセプトは、「1st Kawasaki e-Motorcycle」で、欧州のA1ライセンス(※1)所有者向けとして、ブラシレス型電動モーターの最高出力は9kW(12ps)を発揮するとされた。走行モードは「ROAD」「ECO」の2タイプがあり、登坂時など短時間の出力向上が可能な「e-Boost」や、駐輪する際などに使える極低速の「ウォークモード」も備えていた。バッテリーはリチウムイオン式を2個搭載。それぞれ取り外し可能で、家庭用コンセントでも充電可能(取り外し充電の場合は別売り充電器が必要)。ブレーキは前後ともディスク式で、シート高は785ミリ。発表時点で、日本での発売時期についての情報はなかったが変速機を搭載するという情報はなく、日本で発売された場合、小型AT限定の普通二輪免許で運転することが可能と思われた(2023年12月に正式発表され、国内でも24年1月からの市販が決定した)。※A1ライセンス:日本でいえば、小型限定の普通二輪免許に相当する二輪免許。最高出力は11kW(15ps)までとされていた。