2007年に登場したムルティストラーダ1100に設定された「Sバージョン」が、ムルティストラーダ1100Sだった。前年までのムルティストラーダ1000S同様に、スタンダードモデルの上級仕様・スポーティバージョンという位置づけで、前後サスをオーリンズ製品を奢り、フロントフェンダーとエンジンのカムベルトカバーをカーボン製にしたところが、その内容。フロントフォークはチタンコート処理されていた。1.078ccまで拡大された空冷L型2気筒デュアルスパークエンジンや、湿式になったクラッチ、サスペンション以外のシャシー構成はスタンダードモデルのまま。2009年モデルまで設定され、2010年からはムルティストラーダは「1200」へと進化。Sバージョンも設けられたが、2010年からの「1200S」は、スポーツエディションとツーリングエディションの2本立て構成になった。