カワサキのクルーザーシリーズだったエリミネーターは、アメリカンというよりも、ドラッガー(ドラッグレースを楽しむためのマッチョなマシン)としたほうがしっくりとするスポーティな成り立ちのモデル群だった。エリミネーター250Vが搭載した249ccのVツインエンジンも、レイアウトこそアメリカンぽいが、水冷DOHC4バルブで最高出力を12,500回転時(2007年型)に発生するというスポーツモデル顔負けのスペックを持っていた。1998年モデルから約10年間のモデルライフは、規制への対応を行ないながらカラバリを変えて、という中で過ごしたが、平成18年排出ガス規制が継続生産車に適用される翌19年(2007年)モデルをもって、インジェクション化されることなく、キャブ仕様のまま生産を終えた。※エリミネーターというモデル名は、英語のeliminate(=排除する)から