701エンデューロLRは、2019年のミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA2019)において、2020年の新型モデルとして登場した。新型モデルとはいえ、その名称からも分かるように、701エンデューロ(2016年-)の派生モデル。KTM690・シリーズ譲りの692cc水冷単気筒エンジンを搭載した701エンデューロをベースに、その燃料タンク容量を大幅に拡大したものだった。メインタンクの13Lと追加タンク12Lを合わせた大容量25Lタンクは、同じオフロードモデルとしては、XL250Rパリダカ(1982年・21L)よりも、アフリカツイン(1988年・24L)よりも大きく、約500kmの航続距離を可能にしていた。なお、燃料タンクにはそれぞれフューエルポンプが設けられており、ハンドルバーのスイッチで、どちらのタンクを使うか選ぶことができた。ライドバイワイヤやコーナリングABS、トラクションコントロール、シフトアシスト(アップ/ダウン)などの電子制御によるライダーアシスト機構は701エンデューロと同様。