GSR250シリーズの3番目として2014年9月に発売されたのが、GSR250Fだった(モデルイヤーは2015年)。この年の1月に発売されていたハーフカウル装備モデルのGSR250Sに、アンダーカウルまで装備したフルカウル仕様だった。ネイキッド→ハーフカウル→フルカウルというバリエーションがこれで完成した。とはいえ、GSR250Sとはアッパーカウルのスクリーン形状が異なり(Fのほうが少し低めでスポーティな印象)、ハンドル位置も少し低いなど、まったく同じというわけではなかった。ここから分かるように、フルカウルのGSR250Fが最もツアラー的性格というのは誤解。なお、2017年には同じ系統のエンジンを搭載した、フルカウルスポーツであるGSX250Rが登場し、入れ替わる形で生産を終えているが、後継モデルというわけではない。