2013年に発売されたブルターレ675が、最初にお披露目されたのは、2011年のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)でのことだった。前年の同じ会場でF3(675)が発表されており、同じ3気筒エンジンを搭載したネイキッドモデルとしての展示だった。ブルターレ・シリーズは、ブルターレ750セリエオロ(2004年)以来、4気筒エンジンで展開されていたので、気筒数も含めて、まったく新しい世代のブルターレとしての登場だった。675ccという中途半端な排気量は、当時のスーパースポーツレースの競技規則が、4気筒エンジンは600ccまで、3気筒エンジンは675ccまで、としていたことに由来するもの。F3にも、ストリートユースメインに798cc3気筒モデルが設定されたように、ブルターレ675にも、ブルターレ800がラインナップされたが、ネイキッドというスタイルから、798ccのブルターレが主力となっていったのは、自然な流れといえた。スロットルの開度を、機械式ではなく電気信号でエンジンに送るライドバイワイヤシステムを採用し、ライディングモードは、4種類(プリセット3+カスタム設定)から選択できた。