リードSSは、1984年7月に発売されたリード50・シリーズ4番目のモデル。最大の特長は、シリーズ初のディスクブレーキを前輪に採用したこと。スポーティさが特徴だった80年代前半のリード50において、登場当時もっともスポーツ度が高いモデルだった。エンジンも新しくなり、排気効率と混合気の充填効率を上げて、6.2psを発揮しながら、燃費はこれまで同様の84km/L(30km/h定地走行値)をマークしていた。また、80年代のスポーツバイクに多く採用されていた「アンチノーズダイブ機構」を搭載していたこともトピック。ボトムリンク式のフロントサスには、そのための油圧ダンパーなどが装備されていた。1986年にはマイナーチェンジを受け、車体デザインを変更。エンジンもよりパワフルなものになった。この際に、リードRが登場。リードSSを上回る装備で、リードSSはスポーツ度ナンバーワンの座を明け渡した。※リードSSから、モデル名に「50」が付かなくなった。当時のホンダのプレスリリース表記にならい、ここでも「リードSS」とした。