2006年モデルからスタートしたスポーツクラシックシリーズに加わった、3番目のモデルが、GT1000だった。先行したスポーツ1000とポールスマート1000LEから半年遅れではあったが、モデルイヤー上は、2007年ということになった。その名やルックスの通り、スポーツ指向が高かったスポーツ1000とポールスマート1000LE(セパレートハンドルに乾式クラッチ)とは異なり、GT1000は、グランド・ツーリングモデル。湿式クラッチに、バータイプのハンドル、ツインショックのリアサスを備え、先行2車とは異なる、スタンダードなネイキッドスポーツとしての特性が与えられていた。とはいえ、992ccの空冷Lツインデスモドロミック2バルブエンジン(デュアルスパーク)を、シリーズ共通のトレリスフレームに搭載するところや、GTモデルでありながらも、マルゾッキ製の倒立フォークを採用するところなどは、ドゥカティのスポーツモデルそのものだった。2009年には、大型スクリーンやリアキャリアを標準装備した派生モデル、GT1000ツーリングもラインナップされた(別項)。