「排除するもの」という意味を持つELIMINATOR(エリミネーター)をモデル名に持つアメリカンクルーザーシリーズに加えられた、原付2種モデルとして、1997年に登場。250ccクラスから900ccクラスまで、各排気量で展開された「エリミネーター」には、それぞれ排気量を表わす数字が車名に入っていたが、どういうわけか124ccの空冷4スト単気筒エンジンを搭載したこのモデルからは、排気量数字が排除されていた。原付クラスとは思えないたっぷりとした車体の全長は、2メートル以上で、ほぼ同じ時期に販売されていたエリミネーター250Vと同様の、流麗なスタイリングが特徴だった。途中、排気ガス規制や騒音規制に対応するための仕様変更を受けたものの、モデルチェンジを受けることなく、2008年モデルまでラインナップされていた。なお、エリミネーター(125)は、「タイカワサキ」と通称されたKMT工場で生産され、グローバルモデルとして日本以外にも輸出されていた。とりわけ、97年登場時、自動車免許で125ccまでのバイクを運転できるようになったドイツが主要な市場とされていた。