1988年に登場したKS-2は、アメリカで人気を集めていた「スーパーバイカーズ」レース用のマシンをミニサイズで模したスタイルを与えられたスポーツモデルだった。スーパーバイカーズは、オンロードとオフロードをミックスしたコースで競うレースのこと。のちに欧州では「スーパーモタード」と呼ばれるようになる。KS-2のエンジンは、AR80用の空冷2スト単気筒エンジンで、6速ミッション、前輪ディスクブレーキを採用。前後10インチのタイヤは、一般的なスクーターと同じサイズだった。KS-2のエンジンは排気量78ccで、原付2種に区分されるが、同時に49ccエンジンのKS-1(原付1種)も登場。AR50用エンジンを搭載したモデルだった。なお、スーパーバイカーズ仕様のモデルとしては、同じ年にTDR80(ヤマハ)も登場していた。KS-2は1990年にモデルチェンジを受け、水冷エンジン搭載のKSR-2へと進化した。正式なモデル名は「KS-Ⅱ」ながら、KS-2やKS80とも呼称されることがあるため、ここでは3種を併記した。