カワサキ1000GTRは、1986年に登場したハイスピードツアラーモデル。GPZ900Rニンジャ用に開発された左サイドカムチェーン式の水冷直列4気筒をスケールアップさせて、排気量を998ccとしたエンジンを搭載しており、これは同年登場のGPZ1000RX(ニンジャ1000RX)と同じものだった。ツアラーだった1000GTRの特徴は、大きな風防と標準装備された両サイドのパニアケース。同型エンジンのGPZ1000RXが88年までの生産だったのに対し、ツアラーの1000GTRは、こまかな仕様変更を受けながらも、そのまま2003年まで続く長命モデルになった。