QJモーター・SRT700は、排気量697.9ccの並列2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載した、ミドルクラスのアドベンチャーモデルだった。とはいえ、前後ホイールは17インチサイズで、オンロードタイヤを装備。得意な走行環境は舗装路で、大型のスクリーンやアップライトなライディングポジション、標準装備されたリアキャリアやサイドバックサポートは、ロングツアラーとしての性格を強調するものだった。なお、シートの高さは795ミリに抑えられ、アドベンチャーツアラーとしては低めの設定だった。基本モデルのエンジンは、最高出力54kWで、欧州でのAライセンス(日本での大型二輪免許相当)向けだったが、出力を34kWに抑えた、A2ライセンス所有者向けのモデルも設定された。※A2ライセンスは、日本の普通二輪免許に近いが、排気量上限ではなく、エンジン出力の上限などの制限があった。