ヴェルデは、1998年に発売されたレトロスタイルの原付スクーター。ジョルノ(ホンダ)、ビーノ(ヤマハ)によって盛り上がった1990年代後半のレトロスクーター市場は、ヴェルデの登場により国産メーカー三つ巴の争いになった。ヴェルデの名称は、初期モデルの車体カラーが、クラシックベスパをおもわせるようなグリーンだったことから付けられたもの(Verde=イタリア語で「緑」)。レッツ2系の空冷2スト単気筒49ccエンジンを搭載。まるで鋼板をプレスしたかのようなラインが入った外装が、ライバルよりもクラシックな雰囲気を醸していた。2001年にはマイナーチェンジを受け、給油口をシート下からシート後方へ移設。ガソリンやエンジンオイルの給油のためにシートを上げる必要がなくなり、利便性が向上した。あわせて、シート下トランクの収容容量も拡大された。翌年にはメインキー操作でセンタースタンドロックも可能な集中ロックシステムを装備した。