1994年2月に発売されたGSX400インパルス。「インパルス」というモデル名の400ccスポーツは、GSX400FSインパルス(1982年)、GSX400Xインパルス(86年)に続く3回目の登場だった。94年のGSX400インパルスは、バンディット400に続く水冷直列4気筒エンジンを搭載するネイキッドで、シンプルなデザインに回帰して「オートバイらしさ」を印象付けるモデルだった。発売年の6月には、ビキニカウルを装備したタイプS(別項)が設定された。95年にはスズキの75周年を記念したモデルが設定されたほか、小変更はあったが、初のマイナーチェンジは99年。フロントブレーキにブレンボ製4ポットキャリパーを備え、マルチリフレクターライトを採用した。変更を受けただけに、その後も生産が継続されるものと思われたが、新車ラインナップから姿を消したインパルスは、2004年10月に復活。基本的にはそれまでのモデルと同一だったが、マフラー形状が変更され、メーターには燃料計や時計なども表示されるようになった。2008年モデルとして、82年のGSX400FSインパルス風のカラーリングを採用したスペシャルエディションが設定され、それが最終モデルとなった。