2002年2月に発売されたGSX250FXは、販売したメーカーや車種名は異なるものの、カワサキのバリオスⅡ(1997年~)と同一のモデルだった。これは、同時スズキとカワサキの間で、相互にOEM供給がなされていたことによるもので、バリオスⅡ=GSX250FXの他には、Dトラッカーがスズキから250SBとして販売され、反対にスズキからスカイウェイブ250とアヴェニス150が、それぞれエプシロン250/150として販売されていた。まったく同じモデルが、異なるメーカーから名称違いで販売されるという例は、二輪業界では珍しかったが、四輪メーカーではよく見られたケースで、以降も同様の試みが続けられると思われたが、スズキとカワサキの相互供給は、数年間で終了した。それに伴い、GSX250FXの販売も終わった。なお、スズキ自身が生産したわけではないものの、GSX250FXはスズキにとって最後の250cc4気筒エンジン搭載モデルとなった。