1990年2月に登場したTZR50。ヤマハにとって、50ccフルサイズスポーツ(※)初のフルフェアリングモデルだった。名称からも分かるように、2ストレーサーレプリカのTZR250とのリレーションが明らかな、原付免許保有のヤングライダーに向けたスーパースポーツモデルで、49ccの水冷2ストローク単気筒エンジンは、自主規制値いっぱいの7.2psを発生。前後ともにディスクブレーキを採用していた。92年のマイナーチェンジでエンジンやシャシーのセッティングを見直したのち、登場からわずか3年で、後継モデルのTZR50Rにバトンタッチした。(※ロードバイクの場合、250ccクラスと同等の、前後とも16~17インチのホイールを採用するモデルを、小径車と区分するために「フルサイズ」と呼んだ)