GTS1000は、1992年のIFMA(ドイツ・ケルン)で。1993年の新型モデルとして発表された。スポーツ性の高さと、ツアラーとしての快適性を調和させた、1990年代の新しいスポーツツアラーという触れ込みだった。排気量1,002ccの水冷4スト並列4気筒DOHC5バルブエンジンを、アルミ製のオメガシェープフレームに搭載。燃料供給はフューエルインジェクションを採用。フロントサスペンションに、片持ちスイングアーム式を採用していたのが、大きな特徴だった。なお、GTS1000Aは、ABS(アンチロックブレーキシステム)搭載モデル。輸出専用モデルとして、90年代の終盤まで販売され、日本への正式導入はなかった。