BJ(BJ YL50)は、2003年10月に発売された原付1種スクーター。生産を台湾で行うことで、高い基本性能を持ちながら、車両価格を手ごろに抑えた、ベーシックスクーターという位置づけだった。そもそも、BJという車名が「ベーシック・ジョグ」のことで、2003年モデルのジョグ(リモコンレス)が13.9万円だったのに対し、BJ50のプライスタグは10.5万円。ホンダ・トゥデイのように10万円を切る価格ではなかったものの、競争力のある価格と、ジョグ(CV50)ゆずりの過不足ない基本性能が魅力だった。空冷2ストのエンジンは、ジョグの6.5psと同じ。Vベルト式の無段変速機のレシオ変更で、よりマイルドな加速特性を得ていた。2005年モデルでは、メインキー部分がシャッター付きになるなどの小変更を受け、2006年9月に新色が追加されたのち、原付1種を対象にした平成18年排出ガス規制が、継続生産車にも適用される2007年9月を前に、カタログ落ちした。