2010年秋のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)に出展され、この年の最も美しいバイクに選出されたのが、MVアグスタの新しい3気筒スポーツ、F3だった。そのF3が市販モデルとなり、最初に発売されたのが、F3 セリエオロだった。MVアグスタにおいて、イタリア語で「ゴールド・シリーズ」をあらわすセリエ(シリーズ)オロ(ゴールド)の名が与えられるのは、豪華装備のスペシャルモデルのこと。1999年に発売されたF4(ブランド復活後のファーストモデル)も、F4セリエオロが先んじて販売されており。F3においても、スタンダードモデルのF3 675に先駆けて、セリエオロが販売されたことになった。出荷開始は、2012年6月のことで、世界限定200台のみが生産された。ゴールドに塗られたフレームピボットプレートやシングルサイドスイングアーム、アルミニウム鍛造ホイールなどに加え、オーリンズ製サスペンション、ブレンボ製ラジアルマウント・モノブロックキャリパー、アジャスタブル式のライディングステップ、アルカンターラ表皮のシートなど、きらびやかなで上質な装備を誇った。