XE50は、1976年(昭和51年)に発売された原付オフロードモデル。同時に、排気量違いのXE75も登場した。このXE50/75コンビと同じ日には、スポーツバイクのCB50JX-ⅠとトライアルバイクのバイアルスTL50も発売されており、XE50を含む50ccモデル3機種は、同じ49ccの空冷4スト単気筒エンジンを採用していた。とはいえ、ロードスポーツ(CB50)とトライアル(TL50)とクロスカントリーオフ(XE50)では、それぞれ求められる特性は異なっており、XE50には4.5psの最高出力と0.37kg-mのトルクが与えられていた(CB50JXはより高回転、高出力型で、TL50は低速トルク重視型)。ミッションは、当初4段リターン式だったが、1978年に登場した2型(XE50-Ⅱ)で5段リターン式を獲得した。ホイールサイズは、前16インチ/後14インチ。サスペンションストロークは、フロント126ミリ、リア84.6ミリあり、荒地の走破性も上々だった。なお、XE50などに搭載されていたエンジンは、エイプ(2001年-)にも用いられた。