CBR125Rは、2013年6月に日本で発売された125ccのフルカウルスポーツだった。もともとは、欧州市場で2004年からラインナップされていた、排気量が上位のCBRシリーズへとユーザーをいざなうための入門モデル。2007年モデルでフューエルインジェクションの採用を含むモデルチェンジを受け、2011年のモデルチェンジでは、VFR1200Fのような外観にイメージを一新していた。このデザインは、2011年から日本でも販売されたCBR250R(MC41)と同様だった。登場10年目にして初めて日本市場へ導入されたCBR125R(JC50)は、水冷単気筒OHCエンジンを鋼管ツインチューブフレームに搭載し、6速ミッション、前後ディスクブレーキ、前後17インチホイールの本格的原付2種スポーツ。ほぼ同じタイミングで、グロム(コンパクトスポーツ)やズーマーX(変わり種スクーター)も日本で発売されており、CBR125Rもフルカウルスポーツ・キャラとして、125ccモデル市場の活性化に一役買ったかたちだった。日本市場では、カラー変更を受けることなくカタログから姿を消したが、欧州ではその後もラインナップされた。