NV400SPは、1983年5月に発売されたVツインエンジン搭載のロードスポーツモデル。NV400SP登場の2か月前に、NV400SPと同じエンジンを搭載したNV400カスタムと、Vツイン(400cc)を縦置きしたCXカスタムが同時に登場しており、「同じ400ccアメリカンで、横置きエンジン車と縦置きエンジン車」というラインナップ構成を実現したが、NV400SPにとって対となる縦置きモデルは、CXユーロ(1982年)ということになった。実際に、NV400SPとCXユーロは、エンジンの向き以外の外観がよく似ていた(カウル装備やカラーリングなど)。NV400SPの横置きされた399ccの水冷4ストV型2気筒SOHCエンジンは、吸気2+排気1の3バルブヘッドで、点火プラグはシリンダーあたり2本。ミッションは6段リターン式で、メンテナンスフリーに近いシャフトドライブが採用されていた。フロントブレーキには、この当時のホンダがロードスポーツに採用していたインボードディスク式が採用されていた。前後ともチューブレスタイヤ。