MTX50は、1982年3月に発売されたランドスポーツモデル。1979年に発売されたMT50が前身で、より本格的なオフロードモデルへの発展的進化を遂げていた。MTX50では、リアにホンダ独自のプロリンク・リアサスペンションを採用し、フロントは30mm径のフロントフォークを採用し、不整地路における路面追従性を向上。49ccの2ストエンジンは、6.5psの最高出力こそMT50と同じ数値ながら、燃焼室への充てん効率を高め、中低速での出力特性を向上させたものだった。また、ミッションは6段変速式が採用された。ホイールサイズは、フロント21インチ、リア18インチの、いわゆる「フルサイズ」になった。翌83年には、進化版としてのMTX50Rが登場した。