1978年3月に発売されたGL400は、前年末に登場していたGL500の姉妹モデル。縦置きされた水冷4ストV型2気筒エンジンの排気量は、496ccから396ccに縮小されていた。基本的な性格は、GL500同様で、スポーティな走りと遠乗りでの快適性を両立させたものだった。シャフトドライブ式の駆動方法などの構成も、GL500と同じ。GL400が発売される3年前に、日本国内における二輪免許制度が改正され、排気量400cc以下の「限定二輪免許」が、実質上の排気量上限モデルになった。1974年発売のCB400フォア(408cc)が、76年に排気量を398ccへ縮小した「出来事」もその影響。GL400は、GL500が拓いた新しいスタイルを、日本のユーザーへ広げるために必要とされたモデルだった。1981年にマイナーチェンジを受け、フロントブレーキがダブルディスク式となるなどの変更を受けた。