CXカスタムは、1983年3月に発売された排気量400ccクラスのアメリカンスタイルモデル。当時のホンダは、モデル名に「カスタム」と付けることで、アメリカンスタイルを表わしていた。すなわち、CXのアメリカン、という意味で、前年に発売されていたヨーロッパタイプとしてのCXユーロと、「対」になるモデルとしての登場だった。搭載するエンジンは、排気量396ccの水冷4ストV型2気筒OHV4バルブエンジンで、これを縦置きとし、シャフトドライブが組み合わされていた。この構成からは、CXカスタム(及びCXユーロ)は、ウイングGL400カスタム(ウイングGL400)の後継モデルにあたることがうかがえた。「CX」を名乗るモデルには、CX500ターボ(1981年)やCX650ターボ(1983年)も存在。ともに過給機(ターボチャージャー)を組み合わせたスポーツモデルながら、輸出専用車だった。