リトルホンダP25は、1966年(昭和41年)に発売された、ペダル付きのモペッドモデル。リアホイールとその周辺を見なければ、ほぼ自転車のようなスタイルで、自転車としては小さめの17インチホイール、アンダーフレームで、主に女性ユーザー向けに開発された。ペダルを漕ぐとエンジンが始動し、自転車感覚で乗ることができた。1969年(昭和44年)5月には、リトルホンダPC50が登場。スーパーカブのようなレッグシールドを備え、エンジンもカブ同様の位置にマウントされていたが、P25同様に自転車ペダル付きのモペットだった。エンジンは49ccの空冷4スト単気筒OHVで、ミッションは遠心クラッチ付きの自動2段変速。ペダルを漕いでエンジンを始動し、あとは自転車同様の操作なのも、P25同様だった。リトルホンダP25/PC50のあと、ホンダ製メダル付きモペットは、ノビオ(1973年)、ピープル(1984年)まで続いた。