ベンリィCB50は、ホンダのスーパースポーツシリーズだった「CB」の名を冠した50ccモデルとして、1971年5月に発売された。エンジンは空理4スト単気筒OHCユニット。ホンダの50cc4ストといえば、スーパーカブやモンキーに用いられた「横型」が知られるが、ベンリィCB50用は、「直立」した別系統の新エンジン。ダイヤモンド型のパイプフレームに搭載された様からは、いかにもスーパースポーツのCBらしさが感じられた。タコメーターが備わったのも、ホンダ50ccモデル初のこと。ヘルメットホルダーが標準装備されたのは、CB500に続く2モデル目だった(発売当時、ホンダオリジナルヘルメットのプレゼントキャンペーンも行われた)。5段リターン式ミッションを装備。ブレーキは前後ともドラム式(リーディングトレーリング)を採用。ベンリィCB50に搭載された直立エンジンは、21世紀に登場するエイプ50やXR50モタードにも用いられた。