スペイシーは、1982年5月に発売されたスクーター。当時としては日本唯一の「4ストロークエンジン」を搭載するスクーターだった。ホンダの50cc4ストエンジンといえば、スーパーカブ用が定番だが、スペイシー用も、このエンジンをベースに開発されたものだった。ミッションは、無段変速ではなく、3速のオートマチックだった。当時、近未来的とされたスタイルは、三角形を基調としたもの。スタンダードタイプの「デラックス」と、豪華装備の「カスタム」がラインナップされた。84年2月にはマイナーチェンジを受け、Vベルト式の無段変速機を採用。ここでデラックスとカスタムは一本化され、カスタムをベースにした「スペイシー」そしてのラインナップとなった。なお、ホンダによる正式なモデル名は「スペイシー」だが、80cc版などとの区分を分かりやすくするために、カッコ付で、スペイシー(50)とした。