ジュリオは、1998年7月に発売された排気量50ccクラスの原付1種スクーター。丸みを帯びた四角いデザイントレンドを取り入れたレトロスタイルが特徴。「レトロ」がテーマのホンダ・スクーターとしては、ジョルノ(1992年-)に続くものだった。登場年の10月からは、原付1種に平成10年排出ガス規制と騒音規制への適合が求められることになっており、ジュリオもその新規制をクリアしての登場だった。エンジンは49cc空冷2スト単気筒で、混合気を薄めにしながらも良好な燃焼効率を求めることで、排ガス中の有害物質の低減を図っていた。シート下のメットインスペースは、「四角い」ボディデザインの副産物として、A4サイズの書類も折らずに収納することができた。デビュー以降、さまざまな限定カラーモデルが設定されたのも特徴だった。