現存するバイクメーカーの中で最古とも言われ、130年以上の歴史を持つ※1 英国のブランド。
しかしながら、その長い歴史の間に会社の売却や破綻、生産中止など様々な紆余曲折があり、それを乗り越えて1990年に生産体制を整えて完全復活。現在のトライアンフモーターサイクルとなる通称”ヒンクレー・トライアンフ”が誕生しました。
トライアンフを有名にしたのは世界最速の市販車を目指して作られた650ccの並列2気筒「ボンネビルT120」(1959年)です。1962年にはこのエンジンを搭載した車両による最高速チャレンジが行われ、361km/hを記録して文字通り世界最速の称号を手に入れました。他にもマン島TTレースやアメリカのデイトナ200マイルレースなどでも勝利を収め、数々のレースシーンにその名を刻んでいます。
近年のモータースポーツではロードレース世界選手権のMoto2※2 クラスにトライアンフ製の3気筒765ccエンジンが供給され、MotoGPへの登竜門として若きライダー達がトライアンフサウンドをサーキットで響かせています。
トライアンフは数々の有名な映画にも登場します。007シリーズ25作目のノー・タイム・トゥ・ダイ(2020年)とジュラシックワールド(2015年)では「スクランブラー」が活躍。印象深いのはミッション:インポッシブル2(2000年)で主人公イーサンハントが駆る「スピードトリプルT509」です。激しいスタントに息を呑んだファンも多いでしょう。
数ある名場面を飾ってきたトライアンフですが、最も印象的なシーンは1963年公開の”大脱走”でスティーブマックイーンが乗った「TR6トロフィー」の大ジャンプシーンではないでしょうか。
近年はヤマハ車にも搭載される特徴的な3気筒エンジンですが、トリプルといえばトライアンフと言っても良いほど歴史は古く、そのルーツは1968年に発売された「T150トライデント」まで遡ります。
各メーカーが3気筒にチャレンジしては消えていった中、トライアンフは3気筒バイクをラインナップの中心に置き、現在では660cc、765cc、888cc、1050cc、1215cc、2458ccと6種のエンジンを製造する世界有数のトリプルエンジンメーカーなのです。
トライアンフといえばクラシカルなデザインと並列ツインエンジンを搭載した1956年の”ボンネビル”を思い浮かべる方は少なくないはず。
現行車両では、そのイメージを色濃く残している900ccの「ボンネビルT100」と1200ccの「ボンネビルT120」が後継車と言えるでしょう。他にはスポーティーな「スピードツイン」や、カフェレーサースタイルの「スラクストンRS」、アウトローな雰囲気漂う「ボンネビルボバー」などメーカーカスタムともいえる派生モデルが並びます。
さらには同エンジン搭載し、アップスタイルマフラーを装備したオフロードスタイルの「ストリートスクランブラー(900cc)」と「スクランブラー1200」もラインナップされ、多種多様なバリエーションを誇ります。
スポーツバイクではMoto2エンジンを搭載し、レースバイクの公道仕様とも言える「デイトナMoto2 765」やその前身となる旧モデルの「デイトナ675」、スポーツネイキッドの「スピードトリプル」やその弟分となる「ストリートトリプル」など、これらは新世代トライアンフの象徴ともいえるバイク達です。
アドベンチャーカテゴリーでは3気筒の「タイガー800」が人気。この排気量で車両重量が200kg~208kg※3 と軽量に仕上がっており装備も充実。2020年には「タイガー850」「タイガー900」に排気量アップ&モデルチェンジが行われました。
2019年には量産車最大排気量となる2500ccのエンジンを持つ「ロケット3」が登場。フロント150mmリア240mm幅の極太タイヤと221Nm(22.5kgf・m)の最大トルクを持つ化け物は、時速約100kmに到達するタイムを意味する”0-60mph”で2.73秒の世界記録を樹立。720馬力のマクラーレンを置き去りにする圧倒的パワーに脱帽です。
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