ライダーとバイクが一体となってセクションをクリアしていく楽しさ!
トライアルは、急な斜面や岩などの障害物が複雑に入り組んだセクション(コース)を決められた4~5セクションをそれぞれ3回チャレンジし、セクションごとに0〜5点の範囲で減点を行い、最終的な減点数やクリーン数(減点0点で通過すること)で競っていくバイク競技だ。
制限時間(2~3時間)の間に、指定されたチャレンジ回数を走行するが、他のモータースポーツと違いスピードを競うのではなく、採点によって競うのがトライアルの大きな特徴だ。また、他のバイク競技と違い排気量による区別はなく、排気量が大きければ有利というわけではなく、ライダーが自身のトライアルのスタイルに合った排気量のバイクを選択している。
トライアルの魅力は、バイクを操りバイクと一体になって障害物やセクションをクリアしていく楽しさだ。バイクの基本技術がつまっておりロードバイク、オフロードバイクのライダーも技術取得のためにトライアルにチャレンジすることも。また、競技では、それぞれのセクションで走るルートの見極めや、レースが進むにつれてわだちができたりと変化するコースの状況判断など、テクニックだけではなく戦略的なアプローチも必要となる。
沖縄トライアル協会は、沖縄県内のトライアル愛好者によって運営されている。毎月1回のペースで大会を行っており、主に、北部スズキ(名護)、ブセナ(名護)、今帰仁(今帰仁自動車学校となり)の3会場で行われている。
現在、全日本トライアル選手権A級に沖縄トライアル出身の冨名腰慶亮選手が参加しており、今後の活躍が期待されている。
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