
年末から年始にかけて10機種以上の新型車が登場し、バイク業界は賑やかで華やかなスタートとなった。昨年のモーターサイクルショーや海外のショーでお披露目された話題のバイクが早くも市場投入されるなど、新春早々メーカーの鼻息は荒そうだ。2025年のバイクシーンはどうなるのか?覇権を握る大ヒットバイク登場するのか?ワクワクが止まらない一年になるだろう。
令和のスズメバチ、強襲
CBシリーズ最新作が遂に販売開始

- HONDACB1000ホーネット
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CB1000Rの後継機「ホーネット」が遂に日本デビュー。低い位置にマウントされたフロントカウルと攻撃的なシルエットはまさにストリートファイター。
エンジンはCBR1000RR(SC77)をベースに低中速域で扱いやすい特性にセッティングされ、3種類+αのライディングモードやアシスト&スリッパークラッチなど走りをサポートする装備も充実。誰もがパワフルな走りを手軽に楽しめそうだ。
上位モデルの「SP」は最大出力6ps増に加え、オーリンズ製リアサスペンションとブレンボブレーキキャリパーを採用し、クイックシフターも標準装備。
新車価格:134万2000円~158万4000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:999cc
- ■最高出力:112kW(152PS)/10000rpm
- ■最大トルク:104N・m/9000rpm
- ■車両重量:211kg
- ■シート高:809mm
- ※スペックは2025年モデル
編集部のおすすめ
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- KAWASAKIW230
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現代に蘇った昭和の名車
まさにレトロ系バイクの本命。2017年に姿を消したエストレアの実質後継機モデルが歴史ある伝統のWシリーズとして見事に復活。
空冷単気筒エンジン、ワイヤースポークホイール、キャブトン風マフラーなど、これぞクラシックと言わんばかりのパーツで構成されており、まるで昭和のバイクが現代に甦ったかのように錯覚させる。
上位版となる「メグロS1」も同時発売だが、メッキタンク+立体エンブレムなど外装の違いのみでスペックは同じ。
新車価格:58万5000円~64万5000円
- ■空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒
- ■排気量:232cc
- ■最高出力:13kW(18PS)/7000rpm
- ■最大トルク:18N・m/5800rpm
- ■車両重量:143kg
- ■シート高:745mm
- ※スペックは2024年モデル
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- SUZUKIGSX-250R
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記念イヤーにサプライズはあるか?
GSX-Rシリーズは誕生から40周年を迎え、2025年はGSX-Rイヤーとして様々な展開が予想されている。
本モデルは昨年のモデルチェンジでスズキスポーツ車のアイデンティティである上下2段式のLEDヘッドライトを手に入れたが、デビューから今年で8年目となるため、節目の年に次期モデル登場か?と期待してしまう。
パワーやスピードよりも扱いやすくて楽しめるフルカウルスポーツとして絶対的な地位を築いたヒット作の今後に期待したい。
中古車相場価格:19万6200円~59万8000円
- ■水冷4ストロークOHC2バルブ並列2気筒
- ■排気量:248cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/8000rpm
- ■最大トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:181kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2024年モデル
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- HONDANT1100
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モデルチェンジで大幅グレードアップ
欧州の中心に人気のあるビッグツアラーは多岐に渡る細部の見直しが行われ、見た目以上のアップデートとなった。
エンジンは低中速域のトルク向上に加えDCT(トランスミッション)の見直しで扱いやすくなり、新たに採用された電子制御サスペンションと6軸IMUによる緻密な車体コントロールで、操作性能が格段に向上した。
外観はデイタイムランニングライトとウインカーを内蔵したヘッドライトの採用でよりシャープな雰囲気となっている。
中古車相場価格:121万8000円~159万8000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:1082cc
- ■最高出力:75kW(102PS)/7500rpm
- ■最大トルク:111N・m/5500rpm
- ■車両重量:249kg
- ■シート高:820mm
- ※スペックは2025年モデル
ヒットの予感がする万能バイクが新登場
ファン待望のトレッキングマシン

- KAWASAKIKLX230シェルパ
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2020年に終了したYAMAHAのセローを最後に絶滅していたトレールバイクが遂に登場。
大柄になりがちなオフロード車の中では比較的コンパクトなサイズ感と足着き性の良さに加え、オフ車にしては肉厚なシートがフレンドリーさを煽ってくる。空冷単気筒エンジンは低中速域での扱いやすさ重視であるものの、いざとなれば高回転まで元気に回るタイプで街乗りからオフロード走行までマルチに対応できそう。
オフ好きにはありがたいリアのみABSをキャンセルできる機能もある。ハンドガードやエンジンを守るスキッドプレートなどタフな装備も充実だ。
新車価格:61万5000円~63万8100円
- ■空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒
- ■排気量:232cc
- ■最高出力:13kW(18PS)/8000rpm
- ■最大トルク:19N・m/6400rpm
- ■車両重量:134kg
- ■シート高:845mm
- ※スペックは2024年モデル
編集部のおすすめ
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- HONDAX-ADV
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気軽に旅するアドベンチャー
唯一無二とも言えるスタイリングとコンセプトで根強いファンを持つオートマチックバイクがモデルチェンジ。
エンジン・フレーム・足廻りなどに変更は無いが、デイタイムランニングライトとウインカーを内蔵した新設計のヘッドライトを採用したほか、DCT(デュアルクラッチトランミッション)の最適化でよりダイレクトで繊細なシフトチェンジを実現。
さらに待望のクルーズコントロール機能が装備され、ロングツーリングがより快適になった。
中古車相場価格:95万7000円~223万9400円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:745cc
- ■最高出力:43kW(58PS)/6750rpm
- ■最大トルク:69N・m/4750rpm
- ■車両重量:237kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2024年モデル
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- YAMAHAMT-09 Y-AMT
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今年はATスポーツバイクブームか?
ヤマハからもクラッチレスのATバイクが登場。加えて今年はMT-07のATモデルも発売予定で2025年はATスポーツ戦国時代となるだろうか。
基本はスロットル操作のみでシフトアップ&ダウンを自動で行うAT操作で走るが、マニュアルモードにすれば手元のスイッチでシフトチェンジを楽しめる。
クラッチやシフト操作の煩わしさから解放されるだけでなく、車体コントロールに集中することでより安全で楽しいライディングを楽しめるのが特徴だ。
中古車相場価格:51万9000円~130万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒
- ■排気量:888cc
- ■最高出力:88kW(120PS)/10000rpm
- ■最大トルク:93N・m/7000rpm
- ■車両重量:196kg
- ■シート高:825mm
- ※スペックは2024年モデル
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- HONDAフォルツァ
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新型メーターでよりラグジュアリー化
初代から数えて5代目となる現行車が装備を充実させるモデルチェンジを敢行。
メーターに5インチのTFTフルカラーディスプレイを新採用し、視認性の向上及びスマートフォンとの連携機構「Honda RoadSync」を搭載。音楽再生やナビゲーションなどアプリ操作が可能になった。その他シート下収納に灯火が装備されたのも嬉しい。
無段階で高さの調整が可能な電動可動式スクリーンやスマートキーなどのハイテク装備も利便性が高い
中古車相場価格:11万8000円~74万8000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:17kW(23PS)/7750rpm
- ■最大トルク:24N・m/6250rpm
- ■車両重量:186kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2025年モデル