
二輪業界誌「二輪車新聞」が発表した2024上半期の全国新車販売ランキングを紹介。
今回は401cc超~の車両をピックアップしたが、1位のZ900RSはもちろん、2位以下も強いライバルが存在しない個性的な車両が選ばれているのがわかる。スペックが優れているのは当たり前で、他にブランド力や所有欲を満たせられるかなどが選択のポイントになっているようだ。
5年連続販売台数トップの実力
今なお年間5000台以上売れる怪物バイク

- KAWASAKIZ900RS
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気づけば登場からすでに7年が経過。にも関わらず圧倒的な人気で首位を独走する超人気ネイキッド。2018年に追加されたビキニカウル装着の「RS」、2022年に登場した足回りをグレードアップした上位機種の「SE」と共に不動の地位を築いており、いまだに在庫不足で納車に時間がかかる場合があるのが辛いところ。
2022年11月にマイナーチェンジが行われたが、排ガス規制による吸排気系の変更のみとなっており、どの年式を狙っても大きな差はない。各年ごとに魅力あるカラーリングモデルがあるが、好みのモデルを選んで問題なさそうだ。
中古車相場価格:88万円~318万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:948cc
- ■最高出力:82kW(111PS)/9500rpm
- ■最大トルク:98N・m/6500rpm
- ■車両重量:215kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2024年モデル
編集部のおすすめ
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- HONDAレブル1100
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唯一無二のオートマチッククルーザー
全長、全高、全幅はレブル250とほとんど差がなく、シート高も1cm高いだけ。
車重こそ50kgほど増しているものの、それでもリッターネイキッドなみ。コンパクトなボディにトルクフルなエンジンの組み合わせは非常に扱いやすいだけでなく、ホンダ独自のオートマチック機構「DCT」モデルを選択すればクラッチ操作不要となり、よりお手軽に楽しめる。
ツーリングメインなら大型カウル+サドルバッグ標準搭載の「T」モデルも検討してほしい。
中古車相場価格:84万8000円~159万円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:1082cc
- ■最高出力:64kW(87PS)/7000rpm
- ■最大トルク:98N・m/4750rpm
- ■車両重量:223kg
- ■シート高:700mm
- ※スペックは2024年モデル
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- SUZUKIGSX-8R
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今年登場したばかりでさっそくランクイン
先に登場したネイキッドタイプ「GSX-8S」のフルカウルバージョンである。一目でスズキとわかる縦型2灯LEDを配した独創的なカウルデザインは、個性的でありながらも近未来的で洗練された美しさ。
走りの方も充実機能があふれており、MotoGPからフィードバックされたトラクションコントロールシステムやクイックシフターを装備。
専用開発されたフロントフォークはニュートラルなハンドリングを実現し、しなやかかつ安定下性能を発揮する。
中古車相場価格:89万8000円~109万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:775cc
- ■最高出力:59kW(80PS)/8500rpm
- ■最大トルク:76N・m/6800rpm
- ■車両重量:205kg
- ■シート高:810mm
- ※スペックは2023年モデル
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- KAWASAKIニンジャ1000SX
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まるで高級セダンのような乗り心地
ニンジャシリーズらしさ溢れるシャープなスタイルを持つ本格ツアラー。ハンドルやステップ位置などは比較的緩やかで、前傾を強いられることがほとんどなく、クルーズコントロールやアップ&ダウン対応のクイックシフターを備えているため長距離移動時のライダーへの負担は少ない。
スーパースポーツ並みのハイスペックだが各種電子制御がライダーをサポートしてくれるから思いのほかフレンドリー。
グリップヒーターやETC2.0の標準装備も嬉しい。
中古車相場価格:77万円~155万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:1043cc
- ■最高出力:104kW(141PS)/11000rpm
- ■最大トルク:11N・m/8000rpm
- ■車両重量:236kg
- ■シート高:820mm
- ※スペックは2023年モデル
やっぱりーハーレーは強い
世界中で圧倒的人気を誇るローライダーの最新版

- HARLEY DAVIDSONローライダーS
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ハーレーの象徴とも言われるインダストリアルデザイナーのウイリーG氏が手がけた1977年の「ローライダー」は今なお世界中で愛される名車だ。
フレーム形状がソフテイル系へと変更されたが、その名を受け継ぐこのモデルは令和でも人気ナンバーワン。ハーレー史上最大排気量となる1923ccのミルウォーキーエイト117エンジンから生まれる圧倒的なトルクは強烈と呼ぶに相応しく、ダイナミックな乗り味でライダーの高揚感は最高潮に。
街乗りは得意ではないが、Vツインの振動と地面を蹴るような加速感はすべてのライダーのハートを鷲掴みにするだろう。
中古車相場価格:173万8000円~484万円
- ■空冷4ストロークOHV4バルブV型2気筒
- ■排気量:1923cc
- ■最高出力:78kW(109PS)/5020rpm
- ■最大トルク:168N・m/3500rpm
- ■車両重量:308kg
- ■シート高:168mm
- ※スペックは2024年モデル
編集部のおすすめ
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- HONDACBR600RR
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ロードゴーイングスポーツ
即サーキットでレースができるほどのポテンシャル(実際にレースベース車も発売中)を持つピュアスポーツバイクが見事4位にランクイン。フロントカウルにMotoGPマシン並みのウイングレットを装備するスパルタンな見た目に加え、BOSCH製6軸センサーで車体の角速度、加速度を検出して姿勢制御を行う電子制御システムを採用。
トラクションコントロール機能との連動によって、ライダーに操る歓びを与えてくれる夢のマシンと言えよう。
中古車相場価格:48万8000円~178万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:599cc
- ■最高出力:89kW(121PS)/14250rpm
- ■最大トルク:63N・m/11500rpm
- ■車両重量:193kg
- ■シート高:820mm
- ※スペックは2024年モデル
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- TRIUMPHボンネビルT120
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120年以上の歴史が紡ぐヒット作
人気のネオクラシック系の代表格はやっぱりトライアンフ。
1959年生まれの名車「T120ボンネビル」の正統進化版としてそのテイストを色濃く継承。下から湧き上がるトルクが心地よいバーチカルツインの鼓動が楽しい1200cc水冷エンジンには空冷のような冷却フィンが施され、乗り味・見た目ともにクラシック感を味わえる。
装備面ではオートクルーズやトラクションコントロール、USB電源などの最新機能を網羅。死角の無い一台だ。
中古車相場価格:99万8000円~189万円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:1200cc
- ■最高出力:59kW(80PS)/6550rpm
- ■最大トルク:105N・m/3500rpm
- ■車両重量:237kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2024年モデル
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- HONDACB1300スーパーフォア
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そろそろ新車購入のラストチャンス
ルーツとなるCB1000SFの誕生から32年が経ったが、今なお根強い人気で日本のバイクシーンを牽引する超ベストセラーバイク。
初代から一貫して採用されている丸目ヘッドライトとロングテールカウルはまさに「王道」と呼ぶに相応しいネイキッドスタイル。とは言っても長い歴史の中で進化と熟成を繰り返し、特に2021年以降モデルの性能や使い勝手は格段に向上している。
排ガス規制による生産終了の噂があり、新車購入するなら急ぐべきかも。
中古車相場価格:35万9000円~291万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:1284cc
- ■最高出力:83kW(113PS)/7750rpm
- ■最大トルク:112N・m/6250rpm
- ■車両重量:266kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2024年モデル