
国内4メーカーから発売中の二輪車は現時点で200種類を超えており、この中から自分好みの1台を見つけるのは難しいかもしれないが、販売好調のバイクは多くのライダーに支持されていると言える。 そこで今回は二輪業界紙「二輪車新聞」が発表した2024年上半期の全国新車販売ランキングの中から125cc超~400cc以下の車両をピックアップして紹介しよう。
250ccクラス販売台数1位獲得
2位以下を大きく引き離す圧倒的な人気

- HONDAレブル250
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発売以来、ランキング1位が定位置のレブルが今年の上半期もダントツの販売台数を見せた。シンプルながら飽きのこない洗練されたスタイルと軽量パワフルな車体構成、さらに安心の足つき性は若年層、特に女性ライダーからの支持が厚く、街中にはレブルを楽しむオシャレライダーが増えたように思う。 各メーカーからもドレスアップパーツやカスタムパーツが豊富に揃い、購入後の楽しみ方も自由自在。人気バイクの宿命で市場に出回っている台数が多いため他人と「被る」というガッカリ感はあるが、カスタム仕様に仕上げればそんな心配は杞憂に終わるだろう。
中古車相場価格:12万8000円~129万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9500rpm
- ■最大トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:171kg
- ■シート高:690mm
- ※スペックは2023年モデル
編集部のおすすめ
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- SUZUKIVストローム250SX
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軽量旅バイクの決定版
250ccとは思えない迫力あるボディと本格的なスタイルで軽量アドベンチャーの代表格に駆け上がったデュアルパーパスモデル。 重量級のビッグアドベンチャーに疲れたライダーの乗り換えとしても人気で、気軽にフラットダートへはいれる懐の深さもウケている。オフロード系の宿命で足着きは良くないが、乗車中の視点が高く視界を広く確保できるため、走行中の安心感は高い。ガソリン満タンで400km以上航続できる燃費の良さも注目ポイント。
中古車相場価格:44万8000円~53万9000円
- ■油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9300rpm
- ■最大トルク:22N・m/7300rpm
- ■車両重量:164kg
- ■シート高:835mm
- ※スペックは2023年モデル
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- YAMAHAYZF-R3
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250ccでは物足りないアナタへ
YXF-R25と同サイズ同重量でありながら、プラス71cc、出力7馬力アップと余裕たっぷりのエンジンでパワフルな走りが味わえる。発進時やUターンでは力強いトルクを生かした安定感ある挙動を得られるため、非常に扱いやすい。スタイルよし、足つき良し、パワー良しと三拍子揃った優秀なモデルではあるが、残念ながら市場に出回っている台数はそこまで多くはない。 ただし、カスタムパーツなどはR25用のものがそのまま使えるメリットがある。
中古車相場価格:20万8000円~99万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:320cc
- ■最高出力:31kW(42PS)/10750rpm
- ■最大トルク:30N・m/9000rpm
- ■車両重量:169kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2023年モデル
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- KAWASAKIニンジャZX-4R SE
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4気筒の咆哮を轟かせて
唯一無二の4気筒エンジンとクラストップレベルの出力で圧倒的な存在を放つバイク。エンジンスペックに目を奪われがちだが、SHOWA製の高性能サスペンションをはじめ、アシストスリッパークラッチ、4種のライディングモード、アップ&ダウン対応のクイックシフターなど、リッタースーパースポーツ並みの豪華装備にも注目してほしい。 さらにレースシーンで鍛えられた鋭い操作性がライダーの五感を震わせる、まさにカリスマ的なバイクの一台。
中古車相場価格:107万~139万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:399cc
- ■最高出力:57kW(77PS)/14500rpm
- ラムエア加圧時:59kW(80PS)/14500rpm
- ■最大トルク:39N・m/13000rpm
- ■車両重量:189kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2024年モデル
カワサキの新機軸クルーザーが栄冠に輝く
昨年2位の雪辱を晴らした

- KAWASAKIエリミネーター
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2023年の発売以来好調をキープして400ccクラス販売台数1位を獲得。ツーリング主体のクルーザースタイルを持ちながらも、実際に走らせてみるとクラシックスタイルのネイキッドバイクのような感覚で、搭載されるニンジャシリーズのスポーティなエンジンは高回転までパワフルに吹け上がる。 足つきが良いだけでなく車重が軽いため、ビギナーにも扱いやすく取り回しも難しくない。上位モデルの「SE」には前後ドライブレコーダーが標準装備なのも嬉しい。死角なしの最強モデルと言えるが、唯一の不安は燃料タンクが12Lとやや少ないところか。
中古車相場価格:32万8000円~112万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:398cc
- ■最高出力:35kW(48PS)/10000rpm
- ■最大トルク:37N・m/8000rpm
- ■車両重量:176kg
- ■シート高:735mm
- ※スペックは2024年モデル
編集部のおすすめ
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- YAMAHANMAX155 ABS
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スリム&コンパクトな快速バイク
軽量鍛造ピストンを搭載し、爽快な加速フィーリングとリニアなレスポンスが自慢のBLUE COREエンジンを原付二種クラスのボディに搭載した俊足コミューター。スマートキーやスマートフォンとの連動メーター、23Lのシート下収納スペースなど通勤通学に便利な機能が充実しているが、2022年のモデルチェンジで走行性能にも磨きがかかり、ワインディングも必要十分に楽しむこともできる。 いざというとき高速道路が走行可能なのも嬉しい。
中古車相場価格:16万5000円~39万8000
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:155cc
- ■最高出力:11kW(15PS)/8000rpm
- ■最大トルク:14N・m/6500rpm
- ■車両重量:131kg
- ■シート高:765mm
- ※スペックは2023年モデル
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- SUZUKIジクサーSF250
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価格も手頃で販売好調
現行車唯一の油冷エンジンを搭載するジクサー250シリーズ。水冷エンジンに比べ軽量に作ることができ、同クラスのフルカウルスポーツより10kg近く軽い。圧倒的なパワーに頼るのではなく低速域での力強さと軽量な車体を活かした小気味良い走りが魅力的だ。 スクリーンは短めで防風効果はやや薄いものの、下半身のフェアリング効果が高く高速走行は快適。ビギナーには扱いやすく、ベテランならツーリングからスポーツ走行まで十分に楽しめる一台だ。
中古車相場価格:22万円~48万1800円
- ■油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9300rpm
- ■最大トルク:22N・m/7300rpm
- ■車両重量:158kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023年モデル
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- HONDAPCX160
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上質コンパクトスクーターの先駆者
日本で最も売れているバイクがPCX(2023実績)で、今回のランキングでもスクーター部門トップ。発売当初は「売れないでしょ?」と思われていたものの、蓋を開ければ大人気。 2020年のモデルチェンジでは149cc→156ccとパワーアップ。燃費はリッター50km超え、8.1Lの容量を持つガソリンタンクと相まって満タンで400km近く走行できてしまう。初代登場から14年間の熟成が生み出した稀代のヒットモデルである。
中古車相場価格:12万6200円~85万円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:156cc
- ■最高出力:12kW(15.8PS)/8500rpm
- ■最大トルク:15N・m/6500rpm
- ■車両重量:133kg
- ■シート高:764mm
- ※スペックは2023年モデル