
本格的なスポーツ走行を楽しむならサーキットが一番。でも海岸線や峠道など、気持ちが昂るコーナリングを心地よいスピードで駆け抜けるのも楽しい。車体をバンクさせながら走る時に感じるG(重力)や、タイヤが踏ん張っている接地感を味わえるのはバイクだけが持つ特権だ。だからといって技量以上の無理や速度超過は禁物。安全に走ってこそ楽しい乗り物なのだから。
刮目せよ、驚愕の80馬力
世界最強クラスのミドルスポーツ爆誕

- KAWASAKI ZX-4R SE
- ZX-25Rに続く、ファン待望の4気筒モデルがついに発売。スペックは既存の400ccクラスを遥かに上回り、600ccクラスに匹敵するほど。90年代の400ccレプリカは、馬力規制のため53PS(~91年までは59PS)までしか作ることが出来ず、ZX-4Rは史上最強のエンジンを手に入れたと言って良いだろう。
他にも高性能サスペンションや走行モードセレクト、クイックシフターなど走りをサポートする機能も充実。ライディングポジションはそれほど厳しくなく、ガンガン攻めるのも軽く流すのも両方楽しめるモデルに仕上がっている。
メーカー希望小売価格(税込):112万2,000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
- ■排気量:399cc
- ■最高出力:57kW(77PS)/14,500rpm ラムエア加圧時 59kW(80PS)/14,500rpm
- ■最大トルク:69N・m/13,000rpm
- ■車両重量:190kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023モデル
編集部のおすすめ
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- YAMAHAYZF-R25
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誰もが認めるスポーツバイクの代表格
軽量フルカウルスポーツ人気を支え続け、今なおトップクラスのセールスを誇るヤマハのヒット作。初代から数えて今年で9年目、「毎日乗れるスーパーバイク」のコンセプトはそのままに、2019年のフルモデルチェンジでは倒立フォークやLEDライトなどを採用し、スポーツライダーの期待に応えてきた。
その魅力はなん言ってもバランスの良さ。軽量ボディと扱いやすいエンジン特性で、誰でもスポーツの楽しさを存分に味わえるだろう。
中古車相場価格:17万9,000円~92万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:26kW(35PS)/12,000rpm
- ■最大トルク:23N・m/10,000rpm
- ■車両重量:169kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2023モデル
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- HONDACBR400R
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4気筒じゃないけれど走りは一級品
絶対的なパワーや走行性能を求めるのではなく、バイクを操る楽しさやツーリングでの快適性を重視したオールマイティ的なスポーツバイク。扱いやすくてトルクフルなエンジンは、低中速域が力強く、スロットル操作で神経質になる必要なし。ワインディングはもちろん、街乗りでもその魅力を存分に発揮してくれる。
2021年モデルではフロントサスペンションの強化とフロントブレーキのWディスク化が行われ、その走りに一層磨きがかかった。
中古車相場価格:20万8,000円~84万6,000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:399cc
- ■最高出力:34kW(46PS)/9,000rpm
- ■最大トルク:38N・m/7,500rpm
- ■車両重量:192kg
- ■シート高:785mm
- ※スペックは2021モデル
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- SUZUKIジクサー250
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意外にも峠最速が狙えるかも?
単気筒のツーリングバイクかと思いきや、その走りは思いのほかシャープ。軽量な車体はコーナリングでヒラヒラと舞うことができるし、低速域から湧き出す力強いトルクで、車体をぐいぐい前へ押し出してくれる。
ネイキッドバイクはゆったりしたポジションで扱いやすく、乗りこなせばフルカウルのスポーツバイクにも負けない走りを楽しめるだろう。超高性能で無くても、自分の技量にピタッとハマったバイクはここ一番で快足ぶりを発揮してくれるのだ。
中古車相場価格:24万4,000円~46万円
- ■油冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9,300rpm
- ■最大トルク:22N・m/7,300rpm
- ■車両重量:154kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023モデル
250ccだからと言って侮るなかれ
軽量スポーツの在り方を変えた一台

- HONDACBR250RR
- スポーツライディングを楽しみたいなら、一度は乗ってほしいバイク。ホンダが超真剣にライトウェイトスポーツバイクの理想系を追い求めた姿がここにある。発売時のスペックも衝撃だったが、熟成を重ねた2023年モデルは初代から4PSのパワーアップを果たしただけでなく、足回りや電子制御の強化も行われ、CBRシリーズ共通のテーマ「トータルコントロール(操る楽しみの最大化)」を十分に味わえる。
高性能なスーパースポーツでありながら、ビギナーからベテランまで、誰もがその性能を引き出して楽しめる稀有な存在だと言えるだろう。
中古車相場価格:37万8,000円~220万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:31kW(42PS)/13,500rpm
- ■最大トルク:25N・m/10,750rpm
- ■車両重量:168kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2023モデル
編集部のおすすめ
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- SUZUKIGSX-R125
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小さくても中身はホンモノ
原付二種トップクラスのワインディングマシーンとの呼び声高いGSX-Rの末弟。125ccクラス最強レベルのエンジンとはいえ、速く走らせるためには高回転域を上手にキープしながら操る必要があり、それなりの技量が問われる。逆にうまく操作できた時の爽快感はリッターバイクなどのハイパワー車には味わえないもの。
ライディングの腕を磨くには最適な一台かもしれない。排気量マウントに負けることなく、胸を張れるミニマムスポーツバイクだ。
中古車相場価格:24万2,000円~44万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:124cc
- ■最高出力:11kW(15PS)/10500rpm
- ■最大トルク:11N・m/8,500rpm
- ■車両重量:137kg
- ■シート高:785mm
- ※スペックは2023年モデル
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- YAMAHAMT-03/ABS
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MT-25とは似て非なる存在
ライディングポジションや車体寸法、重量までがMT-25と全く同じで、違いはエンジンのみ(実際にはギア比も少し違う)。たったそれだけだが、排気量70cc分の違いを嫌というほど体感できるからバイクはやっぱり面白い。
低中速域の力強さが増したおかげで上り坂もグイグイ進むし、連続するコーナーもアクセルワークだけで駆け抜けることも可能だったりする。ギンギンのスポーツバイクというよりも、懐の深い走りを楽しめるネイキッドという感じだ。
中古車相場価格:25万3,000円~64万8,000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:320cc
- ■最高出力:31kW(42PS)/10,750rpm
- ■最大トルク:30N・m/9,000rpm
- ■車両重量:167kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2023モデル
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- KAWASAKIKLX230SM
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独特の乗り味だが軽快さはTOPクラス
名前に表記がある「SM」はスーパーモタードの略。オフロード車にオンロードタイヤを履かせ、オンもオフも走れるスポーツバイクに仕上げた特殊なカテゴリーのバイクだ。
オフ車特有のロングストロークサスペンションの乗り味はオンロードバイク乗りにはややとっつきにくいかも知れないが、乗りこなせばマウンテンバイクのような軽快な走行を楽しめる。エンジンパワーがやや非力だが、流れる景色を楽しみながら心地よい単気筒の鼓動を楽しもう。
中古車相場価格:52万8,000円~60万500円
- ■空冷4ストロークOHC2バルブ単気筒
- ■排気量:232cc
- ■最高出力:14kW(19PS)/7,600rpm
- ■最大トルク:19N・m/6,100rpm
- ■車両重量:136kg
- ■シート高:845mm
- ※スペックは2022モデル