
多くのライダーは舗装路(アスファルト等)での走行しかない。また、通勤通学がメインでバイクは移動手段として使用するだけのライダーも少なくない。だったら一度アドベンチャーバイクを体験してみてはどうだろう。未舗装路(ダート)やロング&キャンプツーリングが得意なこのカテゴリーなら、退屈な毎日から非日常的な冒険への一歩を踏み出せるかもしれないぞ。
オン・オフ・日常・ツーリング全てOKな万能AT
見た目に惑わされることなかれ

- HONDAX-ADV
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スクーターに見えるが、6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を搭載したオートマチック車で、手元のスイッチでシフトチェンジしながら走ることが出来る。都会的な見た目ではあるものの、スポークホイールやハンドガード、エンジンガードなどのオフロード定番パーツが標準装備されており、未舗装路の走行にも対応。特に2018年以降はトルクコントロール(HTCS)とダート走行向けのグラベルモードが装備され、オフ走行力は格段にアップしておりオススメだ。22Lのシート下収納やスマートキーなど便利機能も充実した大人の旅バイク。
中古車相場価格:87万円~179万8000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:745cc
- ■最高出力:43kW(58PS)/6750rpm
- ■最高トルク:69N・m/4750rpm
- ■車両重量:236kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2022モデル
編集部のおすすめ
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- YAMAHAテネレ700
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テクニック次第で本気のオフも楽しめる
ヤマハアドベンチャーの象徴・初代Ténéré(テネレ)は1982年発表。パリダカでも活躍し、欧州を中心にヒットした名車だ。現行車は競技というよりもオフロードを楽しめるトレールバイク的な性格で、ABS以外の電子制御が無く、MT-07譲りの扱い易いエンジンが「ミドルクラス版セロー」だというオーナーの声もある。ネックは足着き性だがローシートとローダウンリンク装備で38mm低いシート高を持つ「ロー」タイプも発売中。
中古車相場価格:121万~159万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:688cc
- ■最高出力:54kW(73PS)/9000rpm
- ■最高トルク:69N・m/6500rpm
- ■車両重量:205kg
- ■シート高:875mm
- ※スペックは2023モデル
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- SUZUKIVストローム250
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大型車にも負けない魅力がたっぷり
普通二輪免許でロングツーリングを楽しむなら第一候補だろう。燃費良し、積載性良し、お値段良し、と購入に対するハードルはかなり低い。さらにツーリングの必需品であるリアトップ&パニアケース(純正オプション)がトータル10万円以下で購入できるのが凄すぎる。3BOXは相場的に20~40万円代が多く、相当お買い得だといえよう。2023年モデルでは今まで無塗装だったシュラウド部がカラー化され、よりスポーティーな見た目へと変化した。
中古車相場価格:30万8000円~65万4000円
- ■水冷4ストロークOHC2バルブ並列2気筒
- ■排気量:248cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/8000rpm
- ■最高トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:191kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023モデル
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- HONDAADV160
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車体は小さくても大きな旅を楽しめる
オートマチックアドベンチャーという新しい世界を提供してくれる人気バイク。普段使いではシート下の29Lラゲッジボックスをはじめ、スマートキーやUSB電源など使い勝手の良さをアピール。ツーリングでは新型4バルブ156ccエンジンのおかげで、高速走行時やワイディングでも力不足を感じることは少ない。ストローク量の多いサスペンションとアップタイプのマフラー、幅広のテーパーハンドルでオフロードバイクっぽさを十分に味わえる。
中古車相場価格:31万5000円~53万円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:156cc
- ■最高出力:12kW(16PS)/8500rpm
- ■最高トルク:15N・m/6500rpm
- ■車両重量:136kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2022モデル
憧れのオレンジカラーに気持ちも高揚する
世界一の実力をフィードバック

- KTM390アドベンチャー
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ダカールラリーで18年連続総合優勝の実力を持つKTM社。オフロード&アドベンチャーバイク作りでは世界的に見てもトップクラスで、そのノウハウが注ぎ込まれたバイクはさすがの一言。ベース車はオンロードの390DUKEなのだが、ホイールやサスペンションの変更程度でダート走行時に不安を感じないレベルに仕上がっているから驚きだ。電子制御も優秀で、コーナー走行中のブレーキ操作が可能になるコーナリングABSや、リアのみABSをカットできる機能など、ハイテク装備で走りをカバー。ガソリン満タンで400km以上の航続距離も嬉しい。
中古車相場価格:49万8000円~64万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:373.2cc
- ■最高出力:32kW(44PS)/9000rpm
- ■最高トルク:37N・m/7000rpm
- ■車両重量:161kg
- ■シート高:855mm
- ※スペックは2023モデル
編集部のおすすめ
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- SUZUKIVストローム1050DE
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ビッグ・アドベンチャー最強の一角
クチバシデザインオフロード車の元祖「DR750/800」のスタイリングを現代風にアレンジして登場したビッグオフ。スズキアドベンチャーのトップモデルだけあって電子制御盛り沢山。トラクションコントロールやセンサーによるABSの介入など、様々な走行シーンで車体を制御してくれる。他にもクイックシフターやクルーズコントロールなど数えきれないほどのサポートシステムを装備。キャストホイールを履いたオンロード向けモデルでもある。
メーカー希望小売価格(税込):171万6000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
- ■排気量:1036cc
- ■最高出力:78kW(106PS)/8500rpm
- ■最高トルク:99N・m/6000rpm
- ■車両重量:252kg
- ■シート高:880mm
- ※スペックは2023モデル
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- HONDACRF250ラリー
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非対称2眼LEDヘッドライトがクール
オフロードマシン「CRF250L」のツーリングバージョンが「RALLY」で、車体構成のほとんどを共通としながらも、燃料タンクを7.8→12Lへと拡大し、大型スクリーンを装備するなどツーリングに適した装備を充実させている。オフロードバイクは総じて足付き性に難があるケースが多いが、CRFシリーズのシート高は実用的なサイズとなっており、より本格的にオフを楽しみたいライダーはシート高885mmの<S>タイプをチョイスしよう。
中古車相場価格:43万8000円~79万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/9000rpm
- ■最高トルク:23N・m/6500rpm
- ■車両重量:153kg
- ■シート高:830mm
- ※スペックは2023モデル
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- KAWASAKIヴェルシスX250ツアラー
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エンジンはニンジャ250がベース
残念ながら2022年モデルにて国内販売が終了することになった貴重な小排気量アドベンチャー。リアパニアケース、エンジンガード、センタースタンドなど様々なオプションが標準装備となっており、お買い得感では群を抜いている。オンロードが主戦場ではあるが、フロント19インチ、リア17インチのホイール設定はダート走行にも対応可能。装備の豪華さもあって車重がやや重いが、ライバルを凌駕するエンジンパワーがカバーしてくれる。
中古車相場価格:35万9000円~72万6000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:248cc
- ■最高出力:24kW(33PS)/11500rpm
- ■最高トルク:21N・m/10000rpm
- ■車両重量:183kg
- ■シート高:815mm
- ※スペックは2022モデル