
アレも良いし、コレも欲しい。愛車選びは楽しいけれど、購入予算には限りがある。せっかく見つけた憧れのバイクも、予算オーバーならハイそれまでヨ~。ご利用は計画的にでは無いけれど、バイクを楽しむにはガソリン代や駐車場代などの維持費がかかることを忘れてはいけない。無理して買ってローン地獄で苦しまないように、予算を決めてから車両選びをしてみよう。
新車でも諸費用コミコミでも十分圏内
街乗りからプチツーリングまでマルチに活躍

- HONDAPCX160
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原付二種クラスの大ベストセラーを排気量アップして、高速道にも乗れるようになったPCX160。通勤通学に人気のあるモデルで、利便性重視かと思いきや、エンジンパワーを活かした加速感で街乗り最強クラスのフットワークを味わうことができる。各パーツの仕上がりは実用車というよりも、スポーツバイク的な高級感や作り込みを感じ、ファーストバイクとしてカスタムなどを楽しむこともできるだろう。全モデルのPCX150とのパワー差は0.8PSに過ぎないが、エンジン/フレームともに完全新設計となっており、走りは別次元に進化している。
中古車相場価格:12万6200円~88万円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:156cc
- ■最高出力:12kW(15.8PS)/8500rpm
- ■最大トルク:15N・m/6500rpm
- ■車両重量:133kg
- ■シート高:764mm
- ※スペックは2023モデル
編集部のおすすめ
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- KAWASAKIZ250(~2017)
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キレッキレのデザインにそそられる
ニンジャのネイキッド版、と言われる「Z」シリーズだが、フレームやエンジン、足回りは同じものを使用しており、兄弟車というより双子車と言った方が良いかも。とはいえカウルが無い分軽量に仕上がっていることや、バーハンドル化による操作感の違いなどで、キャラクターには明確な違いがある。2018年フルチェンジ前のモデルが予算内だが、2015年以降はABSとアシストスリッパークラッチが装備されているため、そちらを狙ってみたい。
中古車相場価格:18万8000円~67万円8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:248cc
- ■最高出力:23kW(31PS)/11000rpm
- ■最大トルク:21N・m/8500rpm
- ■車両重量:170kg
- ■シート高:785mm
- ※スペックは2017モデル
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- SUZUKIジクサー250
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新車でも予算内 驚異のコスパバイク
本誌でも何度か紹介してきたが、令和時代の革命的バイク。LEDのヘッド&テール、フル液晶デジタルメーター、リアフェンダーはスイングアームマウント式と、ビッグバイクにも負けない装備を持ち、スズキお得意のイージースタートシステム(ワンプッシュでエンジンがかかる)まで搭載。アジア向けの廉価版バイクではなく、スズキ開発陣の汗と努力が実を結んだハイテクな一台なのだ。車体が軽くて扱いやすいのもオススメのポイント。
中古車相場価格:25万5800円~47万8000円
- ■水冷4ストロークOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:19kW(26PS)/9000rpm
- ■最大トルク:22N・m/7300rpm
- ■車両重量:154kg
- ■シート高:800mm
- ※スペックは2023モデル
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- YAMAHAMT-03(~2019)
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MT-25も同価格帯で購入可能
MT-25とMT-03を比べると、価格差3万円に対してパワー差は6馬力。1万円で2馬力買えるなんて夢のようである。車検の有無を気にする読者もいるとは思うが、車検を受けることで定期的なメンテが行えるようになるという事は捉え方によってはメリットでもある。何より車種は250ccと同じでありながら、桁違いの出力が生み出す余裕の走りは、捨て難い価値だと思う。ただし中古車の数が少ないため、探すのに苦労するのは覚悟しよう。
中古車相場価格:29万7000円~65万4500円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:320cc
- ■最高出力:31kW(42PS)/10750rpm
- ■最大トルク:29N・m/9000rpm
- ■車両重量:166kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2019モデル
予算に収まるのは2017年モデルまで
400ccフルカウルでもお手頃価格

- KAWASAKIニンジャ400(~2017)
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さすがに現行車は無理でも、2018年のフルモデルチェンジ前の中古車なら50万円以下で購入が可能。2011年~2013年の初期型(モデル名:ニンジャ400R)がお買い得だが、2014年以降の2型になるとフレームもカウルデザインも一新されており人気が高い。他にもシートがセパレートタイプで厚みのあるタイプになったり、スクリーンの高さが3段階調整可能(工具が必要)になったりと、より便利によりツアラーらしく仕上がっている。ライトウェイトスポーツ車では無いが、ニンジャのネーミングが付けられている以上、その満足度は高い。
中古車相場価格:19万8000円~66万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:399cc
- ■最高出力:32kW(44PS)/9500rpm
- ■最大トルク:37N・m/7500rpm
- ■車両重量:209kg
- ■シート高:805mm
- ※スペックは2017モデル
編集部のおすすめ
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- HONDACBR250R
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ワンメイクレースも行われている実力車
2011年に登場したときは「CBRなのに単気筒?」と言われたものの、その乗りやすさと楽しさが評価され人気モデルに。初期型のデザインはやや大人しかったものの、2014年にデュアルヘッドライトに生まれ変わり精悍な顔つきに。MotoGPマシンさながらのレプソルカラーを纏ったスペシャルエディションは今でも人気である。インドネシア生産で新車本体価格が安かったこともあり、良質な中古車でも十分リーズナブルに購入が可能だ。
中古車相場価格:14万8000円~99万8000円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:21kW(29PS)/9000rpm
- ■最大トルク:23N・m/7500rpm
- ■車両重量:161kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2017モデル
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- YAMAHAYZF-R25
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現行モデルでも中古なら手が届く
250ccフルカウルスポーツ人気をグッと押し上げた立役者も車両の状態によっては50万円の予算に収まる。2015年に初登場、2018年の2型ではカウルデザインが大きく変更され、倒立タイプのフロントサスペンション装備されるなどのアップデートが行われたが、エンジンは変更されていないため、外観の好みでモデルを選んでも大きな後悔はなさそうだ。人気車種だからこそ中古車の流通量が豊富で、予算に合った一台を探せるだろう。
中古車相場価格:22万6200円~92万円
- ■水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- ■排気量:249cc
- ■最高出力:26kW(35PS)/12000rpm
- ■最大トルク:23N・m/10000rpm
- ■車両重量:169kg
- ■シート高:780mm
- ※スペックは2023モデル
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- SUZUKIGSX-250R
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MotoGPマシン譲りのカラーが○
低中速域で力強い走りをする水冷2気筒エンジンと、フルカウルタイプにしてはゆったり目のポジションが特徴。最高出力を見るとやや頼りなく感じるかもしれないが、実際に乗れば街乗りからワインディングまで力強く走ることができ、不安は一切ないどころか扱いやすさに舌を巻く。楽しいバイクとはトータルバランスが良いものなのだと理解できるだろう。新車は厳しいが、中古車でも程度の良いものが多いため、掘り出し物も見つけやすいのでは。
中古車相場価格:20万6200円~96万1000円
- ■水冷4ストロークOHC2バルブ並列2気筒
- ■排気量:248cc
- ■最高出力:18kW(24PS)/8000rpm
- ■最大トルク:22N・m/6500rpm
- ■車両重量:181kg
- ■シート高:790mm
- ※スペックは2023モデル